2023年01月06日
目次
◎企業が環境問題に取組む背景
◆イメージアップ
◆コストの削減
◆投資が受けやすい
◎サーキュラーエコノミーが目指す”廃棄のない社会”
◆3Rとの違い
◆時代は廃棄から循環へ
◎サーキュラーエコノミーを実現するアメロイド製品
◎まとめ
環境への配慮が企業の事業活動に不可欠になっている昨今、サーキュラーエコノミーが注目を集めています。この言葉はSDGsに比べるとまだ耳馴染みが薄いものですが、今回はこのサーキュラーエコノミーがなぜ重要視されているのかを解説します。
企業が環境問題に取組む背景
異常気象の発生など、地球環境の破壊につながる地球温暖化をストップするために脱炭素が世界的な潮流になっています。そこで民間企業に対しても従来の利益追求だけではなく、環境に配慮した経営が求められています。
このような状況のなか、現代の企業には売上高だけでなくESGの観点が経営には求められるようになっています。ESGとは、環境(E:Environment)、社会(S:Social)、ガバナンス(G:Governance)の頭文字を取って名付けられた用語です。企業が将来的に長期にわたって成長していくためには、ESGの観点を持った経営が必要だという考え方が広まってきています。
日経BP社ではESGの視点をもとに企業のブランドイメージをビジネスパーソンや消費者に聞いた「ESGブランド調査」を2020年から行っており、いまやESG経営は企業にとって重要なものとなっているのです。
ESGが企業にとって重要視される理由には以下の要因が挙げられます。
2022年第3回ESGブランド調査ランキング
(引用:日経ビジネス2022.10.7 第3回ESGブランド調査 トヨタ首位、スタバが続く、パナはV字回復)
イメージアップ
企業が環境へ配慮していることはとくに若い世代が敏感です。そこで優秀な人材を確保する上でも大切なものとなっています。またグローバル企業のなかには環境対応していない企業とは取引しないというところもあります。
コストの削減
ESG経営を行うことでコストの削減にもつながります。アメロイドの液体浄化装置を導入し、油や液体をキレイな状態に維持することができればコスト削減はもちろん、廃油や廃液が自然に与える影響を最小限に抑え、環境にも優しい工場経営につなげることができます。
投資が受けやすい
近年、国では投資家に対して高いモラルを求めるようになっています。企業の利益だけを見て投資をするのではなく、企業の環境への取り組みや社会の長期的な発展への貢献度も含めて投資をしていくことが、投資家に求められているのです。
そのため、投資家も投資を行う企業が環境対応しているのかどうかをチェックするようになり、ESGに配慮した企業は投資も受けやすくなっています。
サーキュラーエコノミーが目指す”廃棄のない社会”
環境問題に密接に関わるものとして、「サーキュラーエコノミー」(Circular Economy)という用語も叫ばれるようになっています。
「円形の(Circular)の経済(Economy)」と直訳されるこの用語は、日本語では「循環型経済」と訳されます。これまでの経済は資源やエネルギーを地球から得て製造し、使い終わったらその製品を廃棄するといった一方通行型の「リニアエコノミー」(直線型経済)でした。それでは地球環境に負担がかかり、温暖化や異常気象などさまざまな問題が起きてきたため、サーキュラーエコノミーへと変化してきているのです。
3Rとの違い
これまでも、Reduce(リデュース:減らす)、Reuse(リユース:繰り返し使う)、Recycle(リサイクル:再資源化する)の3つのRを総称した「3R」という考え方がありました。3Rとは捨てられるゴミをできるだけ減らすための手段として有効なものです。
それに加えてサーキュラーエコノミーでは製品の製造段階から資源の回収や再利用を前提としています。消費された製品も再資源化して、再度製品化していく循環を作り上げていきます。
リニアエコノミーや3Rエコノミーの経済活動では、最終的に「廃棄物」が発生していました。しかしサーキュラーエコノミーには「廃棄物」は一切なくなります。そのためサーキュラーエコノミーの概念図には「廃棄物」が描かれず、経済が完全に循環するものとなっています。
時代は廃棄から循環へ
環境省では、「従来の3Rの取り組みに加え、資源投入量・消費量を抑えつつ、ストックを有効活用しながら、サービス化などを通じて付加価値を生み出す経済活動」であるサーキュラーエコノミーへの提言を行っています。
限りある地球資源を有効活用するサーキュラーエコノミーを実現することにより、世界全体では約500兆円の経済効果がある成長市場になると言われています。“廃棄のない社会”で経済も成長させていくのがサーキュラーエコノミーなのです。
(参考:環境省 https://www.env.go.jp/policy/hakusyo/r03/html/hj21010202.html)
サーキュラーエコノミーを実現するアメロイド製品
アメロイド製品はサーキュラーエコノミーを実現するお手伝いをします。
工業製品の製造過程で使用する機械油や洗浄液を浄化してずっと使えるようにしたり、工場の排水を蒸留して工業用水として循環させたりなど、液体浄化装置専門メーカーならではの多彩な技術を持っているのがアメロイドです。
アメロイド製品を使って液体の浄化を行うことで、機械故障や製品不良の減少による大幅なコストダウンを実現。廃油・廃液を出さないので産業廃棄物の削減にもつなげていきます。
アメロイド製品を導入することは、持続可能な生産体制の構築を実現しSDGsにつながっていくのです。
アメロイドのお客様である建機メーカーA社では、部品の洗浄に使用される洗浄液に連続的に混入する油・固形異物を除去するためにアメロイドの遠心脱油機を導入しました。この製品を導入したことで、洗浄液の購入費用や廃液の処理費用を削減でき、大幅なコストダウンを実現しています。
まとめ
現代の企業には、売上高だけでなくESGの観点を持った経営が求められています。ESGはいまや企業にとって重要視されています。イメージアップやコスト削減につながるほか、投資を受けやすくなるといった企業にとって多くのメリットを持っています。
このESG経営を実現するのがサーキュラーエコノミーです。このサーキュラーエコノミーを実践していくことことにより、経済を成長させながら“廃棄のない社会”を実現していくことができます。
次回の記事では、実際にアメロイド製品を使ってサーキュラーエコノミーを実践している企業をご紹介します。ご期待ください。
お問合せ・ご相談・お見積もり
ご質問やご要望などお気軽にご相談ください。
- 横浜
- 045-681-5968
- 東京
- 047-409-6130
- 名古屋
- 0566-28-7170
- 神戸
- 079-427-1361
- 福山
- 084-933-2457
- 福岡
- 092-517-3715