2022年11月22日
目次
◎切粉脱水システム・切粉脱水機とは?
◆切粉に付着した油(切削油)の問題を解決!
◎切粉脱水システム・切粉脱水機の特長
◆自動切粉脱水システム 遠心切粉脱水機 KR5型
◎切粉脱水システム・切粉脱水機の導入事例
◎まとめ
工場などの加工現場では大量の切粉が発生することがありますが、切削油が付着した切粉は爆発する可能性があるため産業廃棄物として捨てるしかありませんでした。しかし切削油が付着した切粉を洗浄乾燥できる切粉脱水システム・切粉脱水機を使用することで、切粉と切削油の再利用が可能になります。
本コラムでは、切粉脱水システム・切粉脱水機の基本機能を見ていきましょう。
切粉脱水システム・切粉脱水機とは?
切粉脱水システム・切粉脱水機とはどのような機能を持つ機械なのか、その概要を見ていきましょう。
切粉に付着した油(切削油)の問題を解決!
工場生産における機械加工時に発生する切り屑を意味する切粉に付着した切削油・液を分離除去して、切粉や切削油の取扱いや再生・再利用を容易にする機械のことは切粉脱水システム・切粉脱水機と呼んでいます。
切粉を再生・再利用する場合、工場の加工工程において切粉に油や水が混ざっていると条件によって発火する危険性があります。そのため、切粉に付着した油や水は事前に取り除いておく必要があります。その際、切粉脱水システム・切粉脱水機を使用することで、安全に切粉や切削油の再利用が可能となります。
そのほか、切粉脱水システム・切粉脱水機を使用することで、切粉と切削油を別々に回収でき、どちらも再利用できるようになります。また、切粉の付着油が激減し、切粉容器からの油垂れを防止できるようになり、切粉集積場所が切り削油で汚れることを防げるようになります。
切粉脱水システム・切粉脱水機の特長
アメロイドの切粉脱水システム・切粉脱水機には以下のような特長があります。
自動切粉脱水システム 遠心切粉脱水機 KR5型
アメロイド製品の「自動切粉脱水システム 遠心切粉脱水機 KR5型」は、工作機械が排出する切粉から切削油を分離・除去する装置です。遠心力の働きで切粉と付着液を分離し、切粉再生・再利用の妨げになる切削油分を除去します。切粉からの切削油染み出し対策に最適であり、小型から大型まで最適なシステムを構築します。
そのほか、以下のような特長を持っています。
- 銅、鋳物、アルミニウムなど、各種の材質に対応
- 水溶性切粉油、不水溶性切削油、どちらも対応
- コンベアやドラム反転機、クラッシャなどと組合せてシステム化が可能
- 脱液された切粉と分離液を別々に連続排出が可能
- 切粉の大きさや形状、量に合わせて、豊富なバリエーションの脱水機の回転体を用意
切粉脱水システム・切粉脱水機の導入事例
流体自動制御機器メーカー様へ「KR510」を納入
既設他社製脱油システムの老朽化につき、KR510を納入しました。切粉脱水システム・切粉脱水機により切粉の含油率の5%以上改善を実現したほか、振動・騒音も低減したことで、作業場の環境改善につなげることができました。
アルミニウム二次合金メーカー様へ「KR5200」を納入
切粉焼成装置に投入する切粉の含水率を下げ、乾燥に要する燃料費を下げること、乾燥率と生産性を上げることを目的に切粉脱水システム・切粉脱水機を導入しました。導入後は切粉の水分率を20%から5%へと低減。焼成量、燃料費、CO2排出量の削減につながりました。
バルブメーカー様へ「コンベア+KR510」を納入
新設の加工機へ設置したために既設システムからの改善点はありませんが、新設される設備に対しても切粉脱水システム・切粉脱水機の設計から立ち上げまで行うことが可能です。
まとめ
工場の生産工程において切粉に油や水が混ざっていると条件によって発火する危険性があるという問題点があります。そのため、切粉に付着した油や水を取り除いておく必要があります。その際、切粉脱水システム・切粉脱水機を使用することで、安全に切粉や切削油の再利用ができるようになります。
アメロイドでは、機械加工の切粉から切削油を分離する切粉脱水システム・切粉脱水機をご用意しています。
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